私たちが仕事をする時少なからず悩みが生じますよね!
障害者も同じです。
仕事を始める時や仕事内容
人間関係、給料面など悩みも人それぞれです。
今回は障害者が仕事をする上で生じる悩みや
相談先などを実例を交えてご紹介します。
働く障害者の悩み2つの実例!
仕事をする障害者が何に悩んでいるか
具体的にイメージしにくいと思います。
そこでまずは、私が障害者就労支援施設で
勤務した時に実際に受けた相談・悩みをご紹介します。
・実例A
障害者も私たちも
仕事をする中での悩みにあまり変わりはありません。
一番多いのが人間関係に関することでした。
私の勤務していた施設では
個人の能力に応じて仕事を細分化し
仕事内容ごとに席を配置していました。
そこで生じるのが、他者の仕事ぶりが不真面目だ
仕事をしていてもこっちを見てくるなどの不満です。
これをきっかけに、不満を言った人も
言われた人も関係がギクシャクしてしまいます。
・実例B
何事にもネガティブになりやすく
一度気持ちが落ち込むと仕事にも響いてくる例がありました。
ある障害者は、さまざまな仕事に興味があり
挑戦したいと意欲的な人でした。
しかし、人間関係や体調の変化に
トラブルが生じると一気に気持ちが塞ぎこみ
涙を流したり仕事が手につかない状態に陥ります。
短時間で回復することもあれば
引きずって数日かかることもありました。
仕事の悩みを解決するには?2つの実例に対しての解決方法!
では、前にお話しした実例AとBの問題解決に向けた支援をご紹介します。
・実例Aの場合
人間関係の相談は
両者の状況を見ながら時間をかけて解決を目指します。
例えば作業環境を離したり
視界に入らずに作業できる位置に変更します。
また両者が直接話し合いができればベストですが
なかなか嫌がりできないことが多いです。
そんな時は、日常の些細な会話に支援員も入り
さりげなく話す機会をつくります。
時間をかけ様子を伺いながら
継続して関係修復の支援を図りました。
・実例Bの場合
この事例では精神的な面に問題があります。
ひとつのことに不安が生じると
それ以外の面にも影響が出てきます。
本人の様子を見ながら適度な距離を保ち
本人の好きな話題の話をしながら
気持ちを傾聴していました。
また作業面では、頑張って取り組む姿勢を認める声掛けや
新しい作業を一緒に行い成功体験を積めるよう支援を行いました。
話を聞いて気持ちを共有し認めながら
安定した気持ちで過ごせる環境を作りました。
仕事探しや仕事を始めた後の相談はどうしたらいい?
これまでは私の実体験から
仕事中の人間関係や気持ちの
変化に対する相談・解決策をご紹介しました。
次は障害者が社会で仕事を探すときや
雇用先で仕事を行う中での悩み・相談について見ていきます。
仕事を探すときは
自分にどんな職種が合っているか?
ということで悩みますよね。
障害者も同じです。
具体的には、
・自分にあった職種が見つからない
・仕事の手順や必要な技術を覚えることができるか
・周りの人とうまくコミュニケーションがとれるか
などです。
どの内容も私たちも抱える悩みと同じです。
でも障害者の中には
自分で解決するのが難しかったり
誰に相談していいのか分からない人もいます。
その場合に障害者を支援する
機関やサポート体制について、次にご紹介します。
仕事で悩んでいる障害者はココへ相談を!
では、自分にあった仕事探しや
雇用先での不安などを相談できる支援機関をご紹介しますね。
こちらの支援機関では
専門の支援員が個々の状況に応じた
具体的な支援策を提示し
継続したサポートがなされるので安心ですよ。
・障害者就業・生活支援センター
こちらのセンターでは
仕事に関するさまざまなサポートを行なっています。
具体的には個人に合った仕事探しや
訓練施設の紹介など
仕事をすることに不安を抱える人をサポートしています。
・地域障害者職業センター
こちらのセンターでも同じように個人の相談を受け
それぞれの問題に応じた職業指導や
職場適応へのサポートを行なっています。
具体的には、個人の職業能力を評価してて
必要な訓練や支援計画作り
職場への適応を円滑にするためのスタッフ派遣などです。
障害者だけではなく
雇用側や地域の障害者就労に関わる
機関へのサポートなど幅広い支援を行なっています。
まとめ
具体的な事例からも分かるように
障害者も私たちと同じように
仕事に対する不安や悩みを抱えています。
ただ相談先がわからなかったり
解決にサポートが必要なだけです。
地域の障害者支援センターやハローワークでも構いません。
仕事に悩みが生じた障害者が
抱え込まずに何かしらの社会資源に相談できて
安心して仕事に就けるサポート体制の充実が求められます。
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